ワールドカップ2023日本代表アルゼンチン戦レビュー 勝負を分けたのはハイボールへの対応とキックによる組み立て 進化には国内でもっとキッキングゲームの経験を積める環境が必要 | ラグビージャパン365

ワールドカップ2023日本代表アルゼンチン戦レビュー 勝負を分けたのはハイボールへの対応とキックによる組み立て 進化には国内でもっとキッキングゲームの経験を積める環境が必要

2023/10/11

解説●後藤翔太 構成●大友信彦


こんにちは、翔太です。
日本代表のチャレンジが終わってしまいました。
ナントで行われたアルゼンチン戦はトライの取り合いになりましたが、最終スコアは27-39。十分に勝つチャンスがあっただけに残念ですが、まずはここまで全力を出しきって戦った選手のみなさん、ゲームプランを立ててチームをまとめあげたコーチングスタッフのみなさんを称賛したいと思います。本当にお疲れ様でした。

アルゼンチン戦のポイントはスクラムではなかった

アルゼンチン戦は、お互いに、勝てば決勝トーナメント進出が決まる、負ければ大会を去るという、わかりやすい構図での対戦になりました。試合前、僕がこの試合のポイントになると予想したのは以下の2点です。ひとつはキッキングゲーム、もうひとつはラインアウトモール。

以前なら、アルゼンチン戦のポイントはスクラムの攻防にあると予想したでしょう。でも日本のスクラムは、イングランド戦、サモア戦で証明されたように、長谷川愼さんの指導のもとで今はめちゃめちゃ強くなっている。それに加えて、最近のアルゼンチンは以前ほどスクラムに注力していない。

マイケルチェイカHC

マイケルチェイカHC



チェイカ監督になってからは、より総合力で勝負するスタイルにシフトしてきている。そうなればFWも走力、展開力を求められるわけで、トレードオフの原理でスクラムに懸けるエネルギーは相対的に低下せざるをえない……これらの要素から、おそらく勝負を決めるのはスクラムではないと思いました。


ではポゼッションアタックでの攻防ではどちらに優位性があるか。

プレミアムコラム

この記事の続きを読む。

購読手続をすると全ての内容をお楽しみいただけます。
メールアドレス
パスワード

記事検索

バックナンバー

メールアドレス
パスワード
ページのトップへ